Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

女にはまった工場長

浅岡は日系製造工場で現地採用として働いている50代前半の男性だ。バンコクに本社が、郊外に工場があった。本社には日本から来た社長が常駐しており、工場には日本から来た工場長の古川と浅岡がいた。社長はバンコクにいることが多く、工場のことは古川に任…

本を探す

本屋で本を買わなくなって久しい。 読まなくなったこと以上に、ネットで買う、もしくは電子書籍を買うということが増えたからだろう。最初から買う本を決めている場合は、ネットのほうが便利。ただ、本屋で本を眺めていると、思わぬ本を見つけることもある。…

手書きのタイ語を訳す

手書きのタイ語を日本語に訳す作業を行っている。まあ、読めないといったらありゃしない。タイではメールで送られてきたものを理解する程度だったので、きちんと翻訳する機会はほとんどなかった。また内容も仕事のことが多く、仕事を理解していないと、チン…

ラグビー大学選手権準決勝を見に行く

1月2日といえばラグビー大学選手権準決勝が行われる日である。 1990年代の数年は友人たちと国立競技場へ見に行き、帰りに明治神宮へ初詣に行くのが習わしだった。友人たちはいつの間にか結婚し、私はタイに住むようになったので、途切れてしまっていた。たま…

『ラサへの歩き方~祈りの2400㎞』を見に行ってきた

こんな映画知らなかった…… 12月23日からアンコールロードショーということで早速行ってきました。 チベット自治区にある小さな村の住人11人が、ラサそして聖地カイラスを巡礼に行くという、それも五体投地で。気の遠くなるような旅だけど、熱心な信仰者にと…

Pumpuikun的2017年十大ニュース

2017年を振り返る意味でちょっと書いてみる。 10位:自転車購入 日本で生活を始めて困ったのが移動手段。以前は車があったが、父親が免許返納したため廃車に。田舎生活に車は必須だが、買うお金もないのでとりあえず自転車を購入。高校生以来の自転車。少し…

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(6)

Hongchit村のHome Stay先にたどり着いたものの、家主は農作業から戻っておらず、しばし家の外で村の風景を眺めていた。ようやく現れた若い女性の家主は、幼い子供をふたりも連れて「遅くなってすいません」といいながら、部屋へ案内してくれた。荷を下ろし、…

日本で働くタイ人

日本で生活を始めて知り合った人の中に、日本で働くタイ人が何人かいる。日本で働くタイ人というと、タイ料理店やマッサージ、またはちょっとイリーガルなビジネスというイメージがひと昔前までは強かった気がする。ところが私が知り合った方々は、いわゆる…

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(5)

Zanglaをあとにする。最初の目的地はPadumの南にあるMuney Gompaだ。車はZanskar川沿いに走りPadumへ向かう。昨日行ったTondey Gompaを左に見ながら車は順調に進む。しかし、この辺りの景色は本当に美しい。Padumを通過すると、道が悪くなってきた。一部は石…

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(4)

車はさらに北東に進み、Zanglaへ向かう。この村にはかつてはPadum王家とZanskarを二分して支配していたZangla王家の末裔が今でも暮らしているそうだ。まずは北外れにあるNunneryへ向かう。Zanskarには意外とNunneryが多い。小高い丘の上に建つGompaに着くと…

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(3)

13時間半かけてようやく目的地のUftiに到着した。道を尋ねた男性はこの家の主で、なかなか来ない我々を待つために道路まで出て待っていたらしい。ありがたいことである。車から荷物を下そうとすると、フセインさんがバッグはどれを下す?水は何本必要だ?と…

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(2)

道路に面しているこの宿では車の音がうるさく、ほとんど眠れなかった。かなり熱いお湯が出る以外、Lehの宿のほうがずっと居心地がいい。 5時。ドライバーが迎えに来た。「Zanskarまで12時間は見てください、なにかあったらさらに時間は延びるので早めに出発…

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(1)

Tsu Moririから戻り、1日ほどLehに滞在。この時点でカトマンズ行きのフライトまで10日ほど残していた。 Zanskarへ行きたかった……。ラダックの南にあるZanskarは、幾重にも連なる険しい山々に囲まれた地域だ。中心地であるPadumまで通じている車道は、Kargil…

【Book Review】『盤上の向日葵』(柚月裕子)

藤井聡太4段の活躍もあり、将棋ブームが沸き起こっている。そんなブームに乗って書いた一冊かと甘く見て読み始めたところ、その思いはすぐに一蹴された。 将棋の街天童市で行われているタイトル戦会場に刑事が訪れるところから物語は始まる。 白骨化された死…

【Book Review】 『スリーパー 浸透工作員 警視庁公安部外事二課』(竹内明)

警視庁公安部外事2課(ソトニ)を追われた元エース筒見慶太朗を主人公とした国際諜報小説。『スリーパー』はシリーズ3作目。今度の相手は北朝鮮の秘密工作員だ。 「背乗り」(はいのり)とは、工作員など他国人が現地人になりすますために身分・戸籍を乗っ取…

ラダック旅行記 Part 5 Tsu Moriri(3)

朝起きて部屋を出る。やはり高地だ、突き刺さるような寒気が肌を襲う。外に出ると、女主が水汲みから帰ってきたところだった。水を背負いながら、これから朝食作るから待っててね、という。この寒さで、朝一の仕事が水汲みとはやはり生活は厳しい。パンと卵…

ラダック旅行記 Part 5 Tsu Moriri(2)

朝起きると、体の調子がいい。寝ることによってだいぶ回復したようだ。 Nyomaを出発し、さらに東へ進む。Lomaという村までは外国人が入れると聞いていたからだ。そのギリギリまで行ってみたいと思っていた。Nyomaを出るとすぐに軍の駐屯地があった。ドライバ…

ラダック旅行記 Part 5 Tsu Moriri(1)

Nubraから戻り、1日だけどこも行かない日を作った。さすがに移動続きで疲れがたまってきたからだ。 ラダックで湖を見ようと思っていた。Pangong TsoとTsu Moririのふたつが候補に挙がりどちらに行くか迷っていたが、旅行代理店に相談するとPangong Tsoは映画…

拘束時間が長すぎる

現地採用時代、拘束時間だけはやたら長いと思うようなことがしばしばあった。 ある会社に勤めていたときの話。当時の仕事は、タイ人作業員の補助や日本から来た方のサポートだった。作業そのものは私がするわけではない(やることもあったけど)が、作業者と…

密入国してしまった

Cさんと会うとどうしても思い出してしまうのがTさん。ネパールを密出国しインドに密入国して数日過ごしたのだった。 バラナシにあるクミコハウスでうだうだしていたある日の夕方、Cさんが数人の日本人と一緒にクミコハウスにやってきた。Tさんはそのうちのひ…

インターネットでつながっていない友人たち

タイに住み始めてから、日本に住む当時の友人たちとはメールで連絡を取り合っていた。だが、3人ほどはなぜかメールではなく、年に一度の年賀状でのみ、やり取りをしていた。この3人のことを書いてみたくなった。 Aさん。 新卒で入社した会社にいたバイトの方…

インドネシアに行ってきた

突然のインドネシア行きだった。 ある方がスマトラ島を取材に行くというので勝手に同行させていただいたのだ。取材目的についてここで述べるわけにはいかないので、メディアに出るころ(たぶん半年以上先)にまた宣伝を兼ねて報告したいと思う。 スマトラ島…

ラダック旅行記 Part 4 Nubra Valley(4)

Turtukに到着したのは13時を過ぎたころだった。車を河原に止めると、砂をロバの背中に積んでいる親子がいた。Guest Houseの場所を尋ねると、橋を渡りまっすぐ行くと見えるという。橋を渡ってから急坂を上り5分ほど歩くと、この日の宿であるKharmang Guest Ho…

ナミヤ雑貨店の奇蹟

東野圭吾原作の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を見に行きました。 原作に完敗ですね。西田敏行と小林薫にほかのキャストが圧倒されている。彼らの存在感が強すぎです。ストーリーも原作を端折りすぎて、映画が軽く感じてしまいました。原作読んでいないと、理解…

ラダック旅行記 Part 4 Nubra Valley(3)

7時前起床。Guest Houseの前を歩くと、ある家族が水を汲みにやってきていた。水道のない村では、水を汲みに来ることから一日が始まるようだ。宿に戻ると朝食が用意されていた。チャパティと卵、それに昨夜のカレーの残りだ。 この日はTurtukまでの移動のみで…

ラダック旅行記 Part 4 Nubra Valley(2)

Deskitをあとにして車はさらに奥へ進む。次の目的地はHundarという村だ。Deskitを越えるとうねうねと波打つ真っ白な砂丘が広がっている。この砂丘でフタコブラクダに乗って歩き回れるキャメルサファリを楽しむことができるが、この日は行わず、最終日に乗る…

ラダック旅行記 Part 4 Nubra Valley(1)

PhyangからLeh に戻りそのまま旅行代理店へ。代理店の方と訪問した先々での話をしつつ、明日からヌブラ渓谷へ行くツアーを正式に手配した。このエリアに外国人が入域するときは、インナーラインパーミットと呼ばれる許可証が必要だ。個人では取れないため、…

ラダック旅行記 Part 3 下ラダック+花の民(4)

朝食は今日もチャパティと卵焼き。Home Stayに限らずこの地ではこれが定番のようだ。 この日はLehに戻りながらいくつかのGompaを周る予定。8時過ぎにGuest Houseを出発した。このときはまさかもう一度世話になるとは思いもしなかったが…… Lamayuruの街を少し…

ラダック旅行記 Part 3 下ラダック+花の民(3)

Ladakhに入って初めてのHome Stay。Home Stayも大きく2つに分けられ、ひとつは最初からHome Stayを生業にしているところ、もうひとつは特に生業にしていないが、宿泊希望者がいれば受けつけるところがあるらしい。Skurbuchanは観光客が泊まるような村ではな…

ラダック旅行記 Part 3 下ラダック+花の民(2)

再び街道に戻る。車は西に進み、カルツェという宿場町で休憩。なにか買い物をするのであればここでするように、このあとまともな店はないですよ、という代理店の方の話もあり、バナナと水を購入。ドライバーもなんか食べて行けという。陸路移動のときはでき…