Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

職場での挨拶にワーイは必要か

ワーイとは、胸に手を合わせて行う挨拶のこと。

職場での挨拶というと、思い出されるのは新卒で入った会社でのこと。研修中に配属先の部長が新入社員を連れて社内を案内(10階建て自社ビル)していたときのこと。階段で清掃員とすれ違った際、誰一人と声を出して挨拶をしなかったところ、部長にこっぴどく叱られた。今となっては当然だと思うけど、入社直後ということもあって、強い印象を残っている。実際、社会に出ると、偉い人の方がしっかりと挨拶されているように感じる。これも当然ですが。学生時代、運動部にいたことやこういう経緯もあるので、あいさつはきちんと行っている方だと思っている。

さて、タイの職場。たいていの会社は声であいさつするけれど、まれにワーイを加えるところもある。かなり上の方、例えばワーカーが社長と会うときなどは、もちろんワーイすることがほとんどだ。ある会社で年下のスタッフに仕事以外でフォローしてもらったことがあり、ワーイしながらขอบคุณมากครับ(ありがとうございます)っていったら、年上の人がそんなことをするものではないですよ、と私が悪いことをしたかのごとく、彼に説教?をされたこともあり、ワーイの安売りは止めようと思うようになった。

ある職場、私の肩書きはマネジャーでもう1人タイ人マネがいて、その上にタイ人上司がいた。管轄は総勢300人強。この職場、やたらとワーイが多い。マネジャー以下、それぞれのポジションでも、みなワーイして挨拶を交わす。前述の通り、ワーイの安売りは止めようと思っていたので、ワーイされても声と笑顔だけ返していた。ある時、社長に呼び出され、タイ人からワーイをしても無視されるというクレームが来ている、どういうことだ!と言いがかりをつけられた。一応説明したのだが、社長は納得せず。その後、300人近いスタッフと毎日ワーイを交わすことを余儀無くされた。ワーイ始めた初日は、タイ人上司に呼ばれ、ワーイするようになってタイ人から評判よくなったよ、と驚きを持って評価された。

この会社以外、マネジャークラスがワーイを交わし合っている会社を私は知らない。