Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

ラダック旅行記 Part 5 Tsu Moriri(1)

Nubraから戻り、1日だけどこも行かない日を作った。さすがに移動続きで疲れがたまってきたからだ。

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ラダックで湖を見ようと思っていた。Pangong TsoとTsu Moririのふたつが候補に挙がりどちらに行くか迷っていたが、旅行代理店に相談するとPangong Tsoは映画で取り上げられてインド人の間で一大ブームとなっており、人が少ないところを好むのであれば、Tsu Moririのほうが望ましいとのことだった。ただ、このルートはこれまでのエリアと比べて高度の高いところに滞在する時間が長くなる。ラダックに入って1週間が経過しており、だいぶ順応しているような気がしてきたのでTsu Moririにも2泊3日で行くことに決めた。

早朝にLehを出発。途中Thikseというゴンパに寄った。観光客向けではあるが、朝のお祈りを見ることができると聞いていたからだった。だが、この朝は近所で葬式があったとのころで僧はみなそちらに行ってしまい、ひとりの僧が行っているだけだった。

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Thikseをあとにして、車は南東に向かう。平坦な道が続き、道路沿いには軍の駐屯地が広がっていた。Upshiという宿場町のようなところで休憩。二又に分かれており、今日はこのまま真っすぐ行き、Nyomaという村に宿泊し、帰りはもうひとつの道から戻ってくる予定、とドライバーの説明。パーミッションの手続きでドライバーはどこかへ行ってしまった。

Upshiからしばらくすると、崖に大きな仏画が描かれているところがあった。なぜこんなところに……道路は工事中のところもあるが、このルートはこれまでと比べてコンディションが悪い。この道を走っているとき少し気持ち悪くなり始めていた。このときはこの揺れが原因かと思ったが、あとから思うと高度が上がっていたことが原因かもしれない。そのため景色の記憶があまり残っていない。

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Chumathangという村で休憩。ここは温泉が湧いているということで、休憩を兼ねて温泉を見に行く。代理店の方から「あまり期待しないでください」といわれていたが、その通りだった。それでもインド人の家族は喜んでいたが……

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今回の2泊3日も宿泊はHome Stayの予定。Lehを離れると食事に期待できないので、とにかくなにか食べておきたかった。レストランに行くとモモが食べられるというので、一皿注文。Chumathangはすでに高度4000mを超えている。Nubraは5000mを超えているところを通過したが、やはり短い時間だったのだろう。高度順応ができていないようで、食べることは食べられたが、やはり調子がよくない。

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食事を終え、Nyomaに向けて出発。この辺りから野生動物が頻繁に見られるようになる。最初のうちは喜んで写真を撮っていたが、そのうち普通に見られるようになり飽きてきて、いつのまにか寝てしまった。「Nyomaだぞーと」運転手に起こされ、さてどうすると?と聞かれる。ホテルはないからHome Stayね、ということだったが、この村、あまり旅行者が来ないし、インド人もドライブインのようなところで通過するだけで宿泊する人は多くないようだ(ドライブインのような茶店でドライバーがインド人と話していた)。ドライバーも当てがないようだ。村人に聞いて尋ねるも、なぜか断られるケースが数回続いた。子供を連れた女性に尋ねたところ、ないんだったらうちに来る?とでもいわれたのか、ふたりを車に乗せてこの女性宅に向かった。あとで知ったのだが、このときこの家ではインド人がふたりHome Stayしていたので、彼女は少し躊躇したらしい。Home Stayの金額もこれまでのところと比べて半額以下の提示。恐らくインド人はその額で泊まっているのだろう。さすがにそれは申し訳ないと上乗せして払ったけど、やはり旅行者の少ないところは人がすれていない。

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体調が万全であれば、歩いて村を周りたかったが、とてもそんな気力はなかった。車で村を周りながらゴンパへ行く。しかしゴンパに人の気配は感じられなかった。ドライバーが声をかけると、僧には見えない男性が現れた。このゴンパは現在修復中で、彼らは絵師で修復のために来ているという。

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ラダックやザンスカール全体にいえることだが、村といっても家と家の間は広く離れており、歩くとかなり広く感じる。Home Stay先からゴンパのさらに奥へ行くと集落が見えた。一応同じNyomaということだ。ここではご婦人たちがなにかを縫っていた。ご婦人たちと談笑していると、遠くから子供の声が聞こえてきた。まだ歩くのがやっとな小さな子供が大きな声で私に声をかけている。息が苦しいが子供のところまで行き、ご婦人と同様に飴を渡す。

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もう見るものもないとのでHome Stay先に戻り、横になる。Nyomaの高度は4200m。やはり高山病の症状で頭が痛く、息苦しかった。なにもできず横になって過ごす。夕食を持ってこられたもほとんど食べられず。電気が夜遅くなって通り始めた。ノックが聞こえたので、ドアを開けるとインド人が部屋に入り「この部屋しか充電できないんだ」といって、スマホを充電していった。私はほとんど意識がなく、この家の住人だろうと深く考えなかったが、この家の女性と明らかに雰囲気が違っていた。だがそんなことは翌朝まで考えるゆとりもなく、いつのまにか気を失ったように寝てしまっていた。