Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

『ラサへの歩き方~祈りの2400㎞』を見に行ってきた

こんな映画知らなかった……

12月23日からアンコールロードショーということで早速行ってきました。

チベット自治区にある小さな村の住人11人が、ラサそして聖地カイラスを巡礼に行くという、それも五体投地で。気の遠くなるような旅だけど、熱心な信仰者にとっては死ぬまでに一度はやっておきたい儀式のようなものだろう。

ストーリーは盛り上がるシーンもなく、淡々と進む。ドキュメンタリーだから当然かも。巡礼のルールのひとつにズルをしないということがある。荷物を運んでいる車を壊されたにも関わらず、壊した相手を許し、さらには自分たちで台車を引っ張ったあと、それを置いてまた戻ってから五体投地を行うシーンはさすがに参った。信仰心の強さがなせる業だろう。マニ車を回しているシーンが少なかったが、ラダック/ザンスカールでは暇つぶしに回しているんじゃないか、と思うくらい、特に老人はみんな手に持って回しているんだけどな。人生の後半、カイラスに行ってこんな最期を自分も迎えたい。

この作品を中国人(恐らく漢民族)が作ったというのはかなり意外。どういう気持ちで作ったのか、問いただしたい。

自然の美しさをバックにチベットの人たちの素朴な思いが伝わってきた作品。

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