Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

「ラッカは静かに虐殺されている」を見に行った

以前から見に行こうと思っていた「ラッカは静かに虐殺されている」をようやく見に行くことができた。

IS(イスラム国)に支配されたシリアのラッカ。地上の楽園であるかのようにISが海外に向けて発信していたが、実情は全く違っていた。物資は不足し、公開処刑が行われ、切られた首は柵にさらされていた。こんな実情を海外に向けて発信していたのが「Raqqa is Being Slaughtered Silently」(RBSS、ラッカは静かに虐殺されている)という集団だ。スマホを武器に危険を冒しながら、海外へラッカの現実を発信し続けていた。当然ISはメンバーを探し出し、あるものは処刑され、あるものは国外へ脱出した。国外へ脱出しても、殺害されるものさえいる。それでも彼らは発信を止めなかった。そんな不屈の魂を描いたドキュメンタリー。今もなお、戦いは続いている。

ドイツに向かったメンバーが雪を見て、ほっとしているシーンを見て、なぜかほっとした。常に死と隣り合わせだった彼らの心の内を少し垣間見れたからかもしれない。

なにも力になれることはないけれど、こんな映画があることをひとりでも多くの人に知伝えて、シリアの現状を知ってもらえればと思う。

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