Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

インド横断とカラコルムハイウェイ~パス―(4)

部屋に戻る。一日一食の生活が続いていたため、お腹が空いてきた。オムレツならできるだろうと注文。すぐに出てきた。

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80ルピー(約72円)。唐辛子が効いていていい味を出している。

部屋に戻ると、電気が来ていなかった。フンザは停電が頻繁に発生している。まだ明るいので、横になりながら読書をしてしばらく過ごす。

明日の朝にはパス―を発ちたいので、今日がこの村最後の日。氷河には行かなくとも、この景色を焼きつけたいと思い、宿の裏の高台に登ってみる。

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高台は墓地となっていた。下の建物が宿泊先。

最後にもうひと周り村を歩きに行く。どこからかボールを蹴る音が聞こえる。細い道を抜けると子供たちがボールを蹴りあっていた。

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まだ小さく、中に入れないひとりの子どもが、写真を撮れとしつこかったので1枚。もうひとり小学校低学年くらいの女の子がいた。英語で話しかけてきたので、年齢を尋ねると「Yes !」。なにを聞いても「Yes !」としか返ってこない。「Photo OK?」だけはなぜか「No !」。どこまで英語を理解していたのだろう……。

夕食。このレストランでの会話、実は女性と話す貴重な機会だった。パキスタンで女性がこのように表に出てくる場面はこの土地だけだった。きれいな英語を話し、品のある女性だった。いつも簡単な会話しか交わしていなかったけれど、今夜は色々と勧めてくる。エッグフライドライスを注文すると、「それだけじゃあ足りない、これも食べなさい」とメニューを指さすので注文。

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ご飯の量は3人分かと思わせる量。スープはトマトベースで野菜が煮込まれていた。

完食できず。申し訳なかった。

翌朝、早く起きたのでもう一度だけ村を周ってみた。昨日フランス人といるときに人が集まっているところがあったので尋ねると「今朝、村の老人がひとり亡くなった。明日から葬儀を行うのでその準備をしている」と教えてくれていた。その近くに行くと、昨日以上に多くの村人が集まっていた。

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フンザは長寿の村として知られている。果たして何歳まで生きていたのだろうか…。

部屋に戻り、チャイを一杯飲んでからパッキング。チェックアウトしてカリマバードへ向かう。

※ スストからパス―まではイミグレを出たところに止まっていたハイエースに乗った。古くたびれた車両だが、人数が多くなる前に出発し、往路と比べて楽な移動だった。150ルピー。

※ 泊ったのはPassu Inn。カシュガルにいるときPassuを検索すると、この宿に泊まっている人が多かったので、ドライバーにここを伝えて宿の前で下ろしてもらった。本文にもあるように、当初2000ルピー(約1800円)といいつつ、支払い時には1500ルピー(約1350円)に値下げしてきた不思議な宿。お湯は朝のみという説明。3泊中1泊はしっかりと出たが、あとは物足りないレベルだった。

※ 宿は本文に写真があるところのほか、Passu Innのはす向かいにも1軒ある。フランス人カップルはここに泊まっていた。

※ 雰囲気のいい好きな村だが、やはり食事が厳しかった。少しシーズンを外していたからかも知れない。パキスタン人以外の観光客は10名にも満たなかった。

※ 1992年のGWに氷河を見に行った日本人が行方不明になっている。ネットで検索すると実名が出ているが、それ以上に詳しい情報は得られなかった。やはり雪や氷のあるエリアへ行くときは注意が必要。