朝起きると雨が上がっていた。
バルティットフォートはフンザのミール(藩主)の居城として造られた。長期に渡って使われていなかったが、1990年より修復工事が始まり、現在も工事は続いている。
往路で寄ったバルティットフォートは外観を見るのみにして、村の中をただ歩く。
「ミスタートーキョー!」
振り返るとアーリアバードからのスズキで一緒だった爺さんだった。いつまでいるんだ?などたわいもない話をして別れる。
空腹を感じたため食堂を探すが、観光シーズンでないからか、開いている店は決して多くない。ゼロポイントから坂を少し上がったところにある店に入る。
部屋へ戻る前に気になるカフェがあったので寄ってみる。カフェ・ド・フンザという有名店だったらしい。
パキスタンの物価を考えるとコーヒーの値段は破格だが、wifiがホテルより快適。日中は客も少ないようで、私以外に白人がひとりパソコンを持ち込んで作業をしていただけだった。景色もよく、思いのほか長居してしまった。
カフェを出て再び散策。
一度部屋に戻ってひとやすみ。
夕飯は暗くなったころに部屋を出て歩いてみるが、これといった店もない。昼間の店が感じのいいところだったので、結局はそこへ。
久しぶりに美味しいコメを食べられた。コメのパラパラ感がなんともいえずよかった。量が多いのが難点。
※ 宿:ネットで調べると、ゼロポイントの周辺の宿に泊まった記録がほとんど。村の奥の方に行くと、宿の看板が数多くみられる。パキスタン人はこちらの方に多く泊まっている様子。斜面に沿って建物があり、風の谷を窓越しに見ることができる宿が多い。往路でたまたま入った宿は「World Roof Hotel Karimabad Hunza」というところ。(帰国後Google mapで調べると、このホテルの写真が出ているが場所が違っている)復路でも、スズキでカリマバードに入ったときにゼロポイントで降りそこなったので、同じホテルに泊まった。3人部屋で3500ルピー(約3150円)、復路は1人で3000ルピー(約2700円)だった。お湯は朝のみらしい。往路では出なかったが、復路はお湯を浴びることができた。
※ 食事:パス―と比べるとずっと増える。しかし、自分が滞在した9月はシーズンを終えているのか、閉まっている店も多い。ひとりで食べるのはつらい。カフェ・ド・フンザでコーヒーが飲める。期待していなかったが、久しぶりということを差し引いても十分美味しいと思えるコーヒーが出てきた。Free wifiもあり、ホテルより快適。昼間は空いていたが、夜、カフェの前を通ると車が何台も止まっていて客でにぎわっている雰囲気だった。
※ 通信:ホテルはfree wifiがあったが、フロント周辺のみ。タイで買ったSimが有効期限が切れたため、このころからFree wifiに頼る旅となっている。カリマバードのレストランはFree wifiのある店が多く、使わせていただいた。Cafe de Hunzaがカリマバードで一番快適だった。