Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

インド横断とカラコルムハイウェイ~ギルギット

往路で約20時間滞在したカリマバード。その時のイメージはさびれた観光地、インフラがイマイチというものだった。ようやくパキスタンに慣れてきたのか、パキスタン北部のインフラはこういうものだとわかってきた。1日過ごしてその空気が意外と肌に合っている感じがしてきた。

この時点でバンコクに着きたい日まで10日を切っていた。ギルギットから飛行機でイスラマバードまで飛べればいいが、天候次第でキャンセルも多いと聞く。もう少し居たい気持ちを抑え、また来られることを信じ、カリマバードをあとにすることにした。

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少し早く起きて、散歩。

チェックアウトして宿の前でスズキを待つ。歩いているときは頻繁に見かけたスズキも、いざ自分が乗るときになるとなかなか来ない。20分ほど待ってようやく現れたスズキ。満席で後部にしがみつくことになった。

アーリアバードで下車。50ルピー(約45円)払うと20ルピー(約18円)が返ってきた。これまで2回50ルピーを払っていたような……。

ギルギット行きのチケットを買い、待っているように言われた。しばらくして、男について行けといわれ、チケットが売られている小屋の裏にある駐車場へ案内された。いつものハイエースである。

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一列4人で満席になってから発車。往路と比べると客の乗り降りが頻繁。後半は1列に1 人か2人ほど。復路はだいぶ楽な移動になっている。

約2時間でギルギットに到着。往路ではバスターミナル以外知らずに通過した。そのバスターミナルは郊外にあったらしい。パス―やカリマバードから来るとギルギットは大都会。川沿いで「ここが終点だ」と降ろされ、どこにいるか全く見当もつかなかった。めどをつけていた宿のカードがスマホに残っていたので、タクシー運転手にそれを見せる。Madina Guest Houseというところ。

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Welcome Drink

宿の親父は日本語ができるという話だった。日本人とみると日本語で話しかけてくる。イスラマバードまでのチケットの相談をすると、手配してくれるというのでそのまま頼む。パス―やカリマバードにいるときにネットで買うこともできたのだけど、この路線は天候が悪くフライトキャンセルになる可能性も高いと聞いていた。その場合の返金手続きが面倒なので躊躇していた。直前に買うことになったこと、間に人が入ったことでチケット代はちょっと高くついたが、仕方あるまい。明日の予約が取れたことを確認して、今日初めての食事。宿の前にラグ麺とマントゥの看板が見えた。

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ラグ麺ハーフ100パキスタンルピー(約90円)

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マントゥフル100パキスタンルピー(約90円)

戻るとチケットが用意できたから、代理店へ行こうと親父が声をかけてきた。親父の運転するバイクで代理店へ行き、USドルキャッシュで支払う。

「私が明日バイクで空港まで送ります。もしキャンセルになったら、その場でお金を返します。私はここへ戻ってお金を返してもらいます。バスでラワールピンディに向かってください」という。多少高いのはわかっているので、彼のサービスに甘える。

このころから旅に違和感があるというか、あまり動きたくなくなってきた。写真を撮るのも面倒に。考えてみるとこれだけ移動の多い旅は初めてだったかもしれない。これまでの滞在地が村とすれば、ここは街だ。宿の親父は摩崖仏を見に行こうと誘ってくるが、丁重にお断りした。人の多いところを歩く気になれず、部屋で横になっていた。

いつの間にか寝てしまっていた。日本に居るときは、夜何度も起きてしまうのだが、旅行中はよく眠れる。目覚めると空腹を感じていたので、食べられる店を探す。どこも入りにくい雰囲気だが、かなり流行っている店で店員が、中に入れ~と顎で誘ってきたのでそこに入る。

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チキンカライとチャパティ 220+40パキスタンルピー(約235円)

カライはカレーと似ているが、カレーは水分が多いのに対し、カライは水分がなくなるまで煮込む。カレーよりも美味しかった。部屋に戻り、地球の歩き方を見ると「ラマザンホテル&レストラン」というところらしい。

※ 交通:アーリアバードからギルギットは150パキスタンルピー(約135円)。往路は途中で食事休憩があったが、復路は乗客の乗降以外泊まることはなかった。ギルギットに入ると、ハイエースは橋の横にある大きめの駐車場のようなところで降ろされた。どこにいるのか、まったく見当つかず、タクシーで宿に向かった。100パキスタンルピー(約90円)は距離にしては高いと思うが、初乗り+迷うよりはましと考えれば致し方ない。

※ 宿:地球の歩き方は古すぎるのであてにならない。ネットがつながる間に調べた限り「Madina Guest House」というところに泊った人の話が多く、そこを選んだ。情報より高く1800ルピー(約1620円)。これまでに泊った部屋と比べて明らかに高い。共有スペースにwifiがあったらしい。宿を離れてから知ったので試していない。日本語を話したがっている宿の親父と色々話したので、ネットを試すこともなく時が過ぎた。ドイツ人のパッカーをひとり見た。数日滞在しているとのこと。これ以外外国人の客は見かけなかった。

※ 宿の親父:日本語はあまり期待していなかったが、思ったより話せる。こちらも久しぶりの日本語で助かったのも事実。オーナーではなく、実は雇われ人。私のボス、オーナーです、と紹介された人がいた。清算はこのオーナーが行った。

※ ギルギット発イスラマバード行き飛行機:1日2~3便。カシュガルにいるときにスカイスキャナーで調べると、1万円強だった。宿の親父経由なので、私が買ったのはもう少し高い。代理店と空港までは彼のバイクで。天候不順でキャンセルが多いと聞く。最近はキャンセルなく、天気がいい日が続いているので大丈夫だろうとのことだった。