Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

インド横断とカラコルムハイウェイ~デリー(1)

定刻通り、20時40分にデリー駅に到着した。デリーには大きな駅がふたつ、このデリー駅とニューデリー駅がある。到着したのはデリー駅の方だ。

ニューデリー駅の前は安宿街になっているんですよ。行けばわかるし、泊るところには苦労しませんよ」

カシュガルで別れた方がそう話していた。

デリー駅を出て、ニューデリー駅前、メインバザールといわれるエリアへ移動することにした。駅を出ると暗闇の中、街灯がかろうじて点いている。薄暗い中、人通りは激しく、インドに来たなあ、と感慨深い気持ちになっていた。

列をなしているオートリキシャーの中から一台を選び、安宿街、メインバザールへ向かう。駅を離れるとますます暗くなり、運転手が途中で強盗に変わらなければいいなあ、などと不吉な思いが頭をよぎる。オートリキシャ―は狭い路地をなんども何度も曲がりながら走っていく。

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夜のメインバザール

曲がり角を曲がると、突然、ネオンが目に入った。あまりのまぶしさに、思わず目をつぶるほどの明るさだった。オールドデリーを出て、ニューデリーに入ったらしい。しばらく走って、ニューデリー駅前で降ろしてもらった。道路に面して、土産物屋やホテル、レストランが軒を連ねている。まるでバンコクのカオサンだなあ、と思いながら歩いていると、客引きの男が声をかけてくる。無視して歩いていると、いつの間にかいなくなってしまう。3,4人の客引きに声をかけられたが、みな消え去っていく。

道路に面したホテルに一泊。以前2か月ほど日本で住んでいたビジネスホテル並みの狭さで1500インドルピー(約2400円)。壁にTAX云々の文言が書いてあった。TAX込であることを確認し、2000インドルピー(約3600円)を払うと、お釣りはデポジットといわれる。

バッグを置いてメインバザールを散策。アムリッツアルといいデリーといい、インドの都会はさすがに大きく、人が多い。パキスタン北部が恋しくなってくる。

レストランの客引きも多いが、強引な店はない。愛想のいい店に入って適当に食べる。待っている間にスマホをいじっていると、店にあるFree wifiのパスワードを教えてくれる。ホテルより快適なスピードだった。

翌朝、歩いてニューデリー駅へ向かった。バンコク発の予約を取っている日まであと5日。バンコクには1,2泊するつもりなので、2,3日後にはコルカタに着いておきたい。チケットが取れなければ、飛行機でバンコクへ飛ぶことも視野に入れる、そんなことを頭の中で整理しておいた。

ニューデリー駅の周辺は怪しい客引きが多いと、「地球の歩き方」をはじめ多くの情報が出ていた。ニューデリー駅には「外国人用チケット予約オフィス」があると聞いていたので、まずはそこを目指す。途中声をかけてくる奴も多いと思っていたのに、だれにも声をかけてもらえない。外国人用チケット購入窓口へ到着。旅行者は2,3人しかいない。しかし、銀行にあるような順番のカードだけは用意されていた。窓口には3人の女性が座っていた。ひとりは勤務時間を終えたのか、帰り支度。ひとりは一緒に来た子供と遊んでいる。ひとりだけ客の相手をしている。その客の発券、支払いを終えると番号で呼ばれるものだと思っていた。しかし、一向に呼ばれる気配がない。窓口に客がいない状態でも話に夢中で、仕事している様子が見られない。いまどきタイでもなかなか見られない光景。

直接窓口へ行くと、私はあと10分経ってからが勤務時間とそっけない対応。もうひとりのところもいつのまにか別の客が……。10分後にそっけない対応をした女性のところへ行き相談。結局、翌日の夕方発のエアコン寝台で予約が取れた。

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ニューデリー