Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

インド横断とカラコルムハイウェイ~クンジュラブ峠へ

気がつくと22時過ぎ。今から知らない街をひとりで歩く気力はない。明日は新疆時間8時からパキスタン行きのチケットが販売されると聞いていたので、7時半に目覚ましをセット、電気を消して横になる。

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タシュクルガンの街並み

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往路で食べた包子

 

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写真は青年旅舎の入り口。ドミトリーで60元(約990円)だった。

タシュクルガンは人工的な街という感じだった。カシュガル同様、監視体制が厳しい。タジク人の街なので、漢人に交じって、顔立ちの違う人々が目につく。とりわけ女性は帽子をかぶっている人も多い。ある友人はこの街に1週間ほど滞在していたことがあるという。近くをトレッキングしていたらしい。ガイドブックを見ると、バザールや石頭城といったところが観光スポットに値する。

パキスタン行きのチケットは交通飯店の横で売られていた。売り場と聞いていた場所をうろちょろしていると、白人のカップルも場所を探していた。「パキスタンか?」と声をかけられ、建物に中に連れて行かれ購入。225元(約3213円)。白人のカップルはフランス人だそうだ。多少中国語ができるらしく「彼らの言ってることわかる?わからなかったら聞いてね」と声をかけてもらった。バスターミナルで会いましょうといって、その場を離れる。

出発時間は北京時間の10時半という。急いで交通飯店に戻る。荷物をまとめてチェックアウト。バスターミナルは交通飯店から1kmほど離れたところにある。タクシーなら5元(約83円)、歩いたら15分ほど。ここはタクシーで。f:id:pumpuikun:20181002201810j:plain

バスターミナルに着くとだれもいなかった……。まだ入ることもできない。出発場所、間違えたか?と焦り始める。呆然としていると、中国人観光客がやってきた。ただ散歩しているだけで荷物はない。30分ほどひとりで待っていただろうか、ようやくパキスタン人らしい集団が現れた。実際に乗る人がどれだけいるかわからない。しかし、この荷物の量は半端じゃない。中国で仕入れたものをパキスタンで売る、彼らは運び屋のようだった。パキスタン人のひとりに声をかけられた。往路で一緒の車だったらしい。「あれ、一緒にいた人は?」と聞かれたから間違いないだろう。しばらくしてフランス人のカップルもやってきた。彼らは歩いてきたようだ。

入り口が開くとパキスタン人が殺到。大量の荷物が金属探知機を通過するまで中に入れず。ここを通過すると出国手続き。入国時はかなり念入りにチェックされたが、出国時はあっさりとしたもの。その後、もう一度金属探知機を通させられ、バス乗り場へ。パキスタン人の荷物をすべてチェックし終わるまで、ずっと待っていた。この日はパキスタン入国だけではなく、パス―という村まで行くつもりだった。往路ではクンジュラブ峠で中国のカスタムチェックがあり、ここで2時間以上待機させられた嫌な思い出があった。4500mの高地で2時間以上なにもせず待っていたのは、今回一番きつい時間だったかもしれない。f:id:pumpuikun:20181003233303j:plain

ようやく出発できると荷物をバス?に積み込むようにといわれる。しかし再び出国者の一部に書類の不備があったらしく、さらに遅れる様子。

結局新疆時間で12時過ぎの出発。10時半というのはいったい……。

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このタイプの車2台でスストへ向かう。

日本人1名、フランス人2名、漢人1名、あとはパキスタン人。f:id:pumpuikun:20181003151215j:plain

しばらくこのような風景が続く。

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ドライブインで休憩。カップラーメンを買っている人が多かった。このあと車内ににおいが充満。美味そうだった……。

車内には漢人のイミグレ職員がひとり乗っていた。どうやらクンジュラブ峠の事務所へ行くらしい。まだあどけない田舎の青年といった感じの職員は、アプリを使って私に日本はどこか?と聞いて来たり、顔なじみらしいパキスタン人の乗客と漫才のようなやり取りをするなど(言葉が全くわからない)、中国の役人らしからぬ雰囲気で車内を和まさせてくれていた。

※ タシュクルガン発ススト行きのバスは、北京時間10時より交通飯店横でチケットが販売される。出発はイミグレにあるバスターミナル。交通飯店や青年旅舎のありエリアからタクシーもしくは歩きで。乗客数によって車両数も変わるようだ。この日は2台で30人弱。