Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

インド横断とカラコルムハイウェイ~カシュガル(1)

同行者の最終目的地のトルファンまでは帰国の日程上、間に合わないと判断。カシュガルに着いた翌日、同行者のひとりは日本へ向けて出発した。今回の私があまりにもバテ気味だったのを同情してか、もうひとりの同行者が1日ほど滞在し、案内してくれることとなった。

砂漠の中のオアシス……。

出発前のカシュガルのイメージだった。行くことが決まりネットで調べると、新疆ウイグル自治区のマイナスイメージばかりが入ってくる。強制収容所、監視社会……。写真撮ったら拘束されるんじゃないか?そんなことばかりが気になっていた。

現在のカシュガルは人口64万人が暮らす街。高層ビルも数多く建っており、砂漠の中のオアシスの面影は全くなかった。ホテルなどの建物に入る前は必ず金属探知機を通過せねばならない(これはタシュクルガンで泊まった青年旅舎でも同じで、新疆ウイグル地区全体にいえることらしい)、商店は鉄格子を設置することが義務つけられる、といったところは、噂通りだった。

ホテルからタクシーに乗り、エイティガール寺院で降りた。中国語が堪能な帰国する同行者が「エイティガールでタクシーに通じましたから、ひとりで行くときは、こういってください」と親切に教えてくれた。タクシーを降り、エイティガール寺院へ。新疆最大のイスラム教寺院らしい。

 

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「中に入ります?まああまり面白くないと思いますが」

と1日残っていただくことになった同行者にいわれたが、入らずに街を歩くことにした。エイティガール寺院の裏にあたるエリアを歩き始めた。国旗を掲げている家が目立つ。忠誠の証だろうか。路上ではパンや果物を売っている店も多い。

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しばらく歩くと「ああ、こういう路地を入ると面白いんですよねえ」といいながら、ある路地に入っていく。路地に入ると人通りはなく、少し寂しい気がする。タイルが敷かれており、ヨーロッパの街並みに近いかもしれない。なにかあるわけじゃない、ただ歩いているだけで楽しいのはカトマンズと同じだ。

タクシーを降りた解放北路へ戻る。地下通路を通ってカシュガル老城、カシュガル職人街と地図に書かれているエリアへ行く。こちらは観光客も多い。辺境の地ということか、中国人民の旅行者が多い。見るからに外国人(白人など)はまったく見なかった。

しばらくぶらぶらとしながら、ひとまずホテルへ帰ることにした。

※ この日の移動はタクシーで。カシュガル市内は一律5元(約86円)と聞いていたが、実際にはしっかりとメーターを使い、メーターの額を請求された(ただし7.8元(約129円)だったら7元(約116円)で何もいわれなかったので切り下げか、もしくは5元でよかったか)。ひとりで乗った3回ともそうだったので、空港など遠いところ以外はメーターなのかもしれない。