Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

車椅子ユーザー炎上のニュースを聞いて

ここ数日のもやもや感。。。

SNSで車椅子ユーザーが書き込んだ投稿が炎上している。

この話題を知って以来、ずーっと胸にもやもやした気持ちが残っている。。。

 

大学時代までさかのぼる。

当時入っていた団体の先輩、まあ互いに卒業まで在籍していないし、

先輩といっても年下で、でも私より卒業したのが遅いという

微妙な関係の、そこそこ親しい関係だった方がいる。

 

卒業後、彼は地方、私は都内に就職し、

会う機会もほとんどなくなったが

不定期に連絡を取り合う程度の関係が続いていた。

 

数年後、夏休みでしばらく家を空けていた。

戻ってくると留守電(メールは一般的でない時代)に彼からのメッセージが残されていた。

青年海外協力隊に受かりました!」

 

赴任直前、私の部屋に来て、一夜、語りあっていた。

赴任地から何度かエアメールが届いた。

彼の任期満了直前、私はタイに移住した。

すれ違いである。

このころになるとメールは一般的になってきていたが

彼の性格から、そういうものは好まないのがわかっている。

年に一度くらい、連絡を取り合う関係が続いていた。

 

18年のタイ生活を切り上げ、本帰国をすると

これまで微妙な連絡を取り合っていた数人に本帰国の報せを送った。

もちろん彼にも送ってあった。特に連絡はなかった。

 

帰国して生活が軌道に乗ってきたころ、

突然彼から自宅に(固定)電話で連絡があった。

後日折り返しの電話をしたが、

今度は彼が出ることができず

携帯にメッセージが送られてきた。

まあそのうちお会いしましょう、

なんてやり取りがあったような気がする。

 

本帰国後、年賀状を欠かさず出していたが

彼からの返信はあったりなかったり。

 

数年前、連絡があった。

しばらく体調を壊して入院していたらしい。

そして車椅子生活になったと。

もう使うことはないから、少し荷物を送りたいのだが

送ってもいいか?という連絡があった。

 

数日後、郵便局員が訪ねてきた。

「この小包、住所が読めないんですけど、

この荷物に心当たりはありますでしょうか?」

宛名の住所は乱雑で解読が困難、差出人も同様。

ただ、自分に心当たりがあり、彼からのものだとわかった。

 

受け取って中を開けると、やはり彼からだった。。。

 

身体にマヒが残り、字も満足に書けない状態なのだろう。

 

青年海外協力隊で2年も海外生活しているように

彼は日本人の平均男性より丈夫な方だと思う。

そんな彼が、50歳を超えてから突然の車椅子生活。

 

今の彼がどんな生活をしているのか、わからない。

 

先日、車椅子ユーザーの炎上した話題を知り

彼がどうなっているか、想像できない。

会いたいが、会うためには莫大なエネルギーを要する。

 

きれいごとをいえば、会えるうちに会っておくべきということだろうが

会わない方がいいんじゃないか?という葛藤が続いている。

 

追記

長い間、会っていない友人と久しぶりに会うってとき、

なんか緊張しません?

バンコクで10数年ぶりに偶然会った友人と

その後機会を設けてきちんと会うとき、すごく緊張していた。

本帰国して20数年ぶりに旅仲間と会ったときもそう。

 

書いてから数日経って、少し理由が見えて(言語化で)きたので追記します。