Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

ラダック旅行記 Part 5 Tsu Moriri(2)

朝起きると、体の調子がいい。寝ることによってだいぶ回復したようだ。

f:id:pumpuikun:20171021195036j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195044j:plain

Nyomaを出発し、さらに東へ進む。Lomaという村までは外国人が入れると聞いていたからだ。そのギリギリまで行ってみたいと思っていた。Nyomaを出るとすぐに軍の駐屯地があった。ドライバーによれば、道路の左側が駐屯地、右側は軍に出入りしている作業員の住むキャンプだという。道中道路工事をしているところが多い。「Home Stay先にインド人がいただろ?彼らは電気のエンジニアで、この辺の道路で作業しているはずだよ」という。昨夜部屋で見たインド人の素性がわかった。車はなにもない平原をひたすら走る。こんなところに人が住めるのか……と思う風景が続く。相変わらず野生動物や放牧している遊牧民の様子がなんども見られる。地図によると、この道は一本道でLomaまで村らしい表示はない。だが、途中、大きな二又があり、石に「Thin」と書かれている表示があった。その方向を見ると集落らしきものがかすかに見えた。Lomaまでしか入れないのは中国ともめているため、外国人には様子を見られたくためだと思っているが、そうしたこともあってインドの地図はあえて載せていない道路や村が多いと聞く。どうやらここにもそういうところがあるようだ。

f:id:pumpuikun:20171021195221j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195231j:plain

Lomaの手前だというところで橋があり、その手前で検問があった。車を降り、行先の記された看板の写真を撮ろうとした瞬間、笛を吹かれ、軍人が歩み寄ってきた。インドでは橋や駅などの写真を撮るのがかなり厳しい。ドライバーが書類をもってこの先に行けるように交渉したが、外国人はこの先に入ることができないという。ドライバーが私のもとに戻る前に少し地位の高そうな軍人がやってきて、この先は外国人に許可されていない、戻ってTsuMoririに行きなさいといわれる。あとで地図をよく見ると、Lomaの村はこの橋を渡ったところに位置しているようだ。なお、インド人は問題なくこのエリアに入れるため、Pangong TsoからLomaを経由してTsu Moririに行くルートで旅行している人も多い。Nyomaはそうしたインド人が休憩する宿場町のような存在だそうだ。

f:id:pumpuikun:20171021195354j:plain

引き返してTsu Moririに向かう。Lomaに入れないのであれば、先ほど見たThinという村に寄ってみたいとドライバーに告げる。地図にないので、外国人に許可されていないのかもしれないと思ったが、ドライバーは問題ないというので、寄ってもらうことにした。村に入りGompaへ向かう。NyomaのGompa同様、ここも修復中だ。Nyomaと違うのは村人が大勢集まって手作業で行っていることだった。農作業よりこちらのほうが収入になるのかもしれない。誘われるがままにバター茶を飲んでいると、ひとりだけ残っているという僧がやってきて簡単に案内してもらう。

f:id:pumpuikun:20171021195545j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195926j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195932j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195937j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195943j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195948j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195953j:plain

f:id:pumpuikun:20171021195957j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200002j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200006j:plain

ThinをあとにしてTsu Moririに向かう。昨夜泊ったNyomaを通過、Tsu Moririとの分岐になるMaheという村でGompaを訪問する。きれいな大きなGopmaだが、僧は2、3人しかいないようだ。Tsu Moririへ向かう道に入る手前の橋で検問があった。パーミッションを見せて問題なく通過する。しばらくするとSumdoというところでホテルを兼ねたレストランがあり、ランチ休憩。メギーを食す。ここではインド人のグループも多数食事休憩をとっていた。

f:id:pumpuikun:20171021200437j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200452j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200521j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200526j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200531j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200535j:plain

f:id:pumpuikun:20171021200551j:plain

食事のあとしばらく走ると、ところどころでノマドの住居が見られるようになる。「まあいくつもあるから、気が向いたら声をかけてくれ、寄っていくから」とドライバー。途中4800mの峠を越えると湖らしきものがかすかに見えてきた。Kiagar Tsoという湖だそうだ。道中ガスがかかり始め、気温も下がってきたようだ。ところどころ小雪が舞っている。車から降りる気になれない。車はそのまま進む。

f:id:pumpuikun:20171021201134j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201144j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201147j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201152j:plain

宿泊先のKorzokに到着したのは15時近かった。村の入り口で軍のチェックポストがあった。そのチェックポストではバイクの大集団が手続きを待っており、その数は100台を超えそうだった。手続きを終えて村の中に入るとドライバーがこの日の宿泊先を探す。この村、Home Stayや宿の看板は出ているのだが、なぜか人気がない。観光シーズンには少し早いのか、旅行者も先ほどのバイクの集団以外ほとんど見かけない。いくつかきれいそうな宿を見に行くが、管理人がいないところばかり。結局、近くにいた女性に尋ねるとうちに来る?といわれそこに泊まることにした。偶然にもLonely Planetに出ているHome stay先だった。

f:id:pumpuikun:20171021201257j:plain

荷物を置くとドライバーに「この先、湖の畔に景色のいいところがあるので行こう」と誘われる。2,3㎞走ったそのポイントで車を降り写真を撮ろうと思ったが、あまりの風の強さにとても立っていられなかった。数枚撮ったところで村に引き上げた。引き上げると風も止み、Gompaへ行ったがだれもおらず。丘の上の仏像が立っているところへ行く。Gompaへ戻るとひとりの僧がいたので内部を見学。しばらくして、僧はお祈りを始めたので、静かにGompaをあとにした。このKorzok Gompaではチベット歴の6月3,4日(太陽暦では7,8月頃)にコルゾク・グストルというチャムの祭りが催される。

f:id:pumpuikun:20171021201424j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201429j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201633j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201640j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201641j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201827j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201832j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201835j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201842j:plain

f:id:pumpuikun:20171021201838j:plain

Korzokは高度4500m。昨夜の苦しみで高度順応できたのか、この日のほうが元気だった。昨日の状態では丘の上に登ろうとなど決して思うことはなかったろう。だが断続的に風が吹き、体温が失われていくような感覚だった。行くところもないので、茶店のようなところでチャイを飲むと、Home Stay先に戻って部屋でくつろいで夕食の時間を待つ。すると女主にあてがわれた部屋ではなくこっちの部屋に来るようにいわれた。食事の準備をしつつ、ストーブを点けてくれた。この日の夕食は特に変わったものじゃなかったが、ラダック/ザンスカールチャパティがいちばん美味しく感じられた。

f:id:pumpuikun:20171021202241j:plain

f:id:pumpuikun:20171021202249j:plain

f:id:pumpuikun:20171021202245j:plain