Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

ラダック旅行記 Part 6 Zanskar(5)

Zanglaをあとにする。最初の目的地はPadumの南にあるMuney Gompaだ。車はZanskar川沿いに走りPadumへ向かう。昨日行ったTondey Gompaを左に見ながら車は順調に進む。しかし、この辺りの景色は本当に美しい。Padumを通過すると、道が悪くなってきた。一部は石の上を走るような道のうえ、道幅も狭い。なんどもヘアピンカーブを曲がるが、切り返しが必要なこともしばしば。雪解け水で道が寸断されているところもあり、かなりの悪路。Ladakh/Zanskarで最も道がひどかった。要塞のようなBardan Gompaを通り過ぎ、ようやくMoney Gompaに到着。しかし人気がない……。僧どころか村人さえ見当たらない。当然ながら鍵がかかっており、中に入れない。諦めて帰ろうとすると、遠くから太鼓の音や人の声が聞こえてきた。ドライバーに音がする方へ行くように頼む。ますます道がひどくなってきた……。少し走ると空き地に人が集まっていた。村をあげてのアーチェリー大会である。

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近づいて写真を撮っていると、ここに座れといわれ、チャイがふるまわれる。的まで4,50m離れているだろうか、難しいようでなかなか当たらない。当たろうと当たるまいと、矢を射るたびに大騒ぎ、太鼓も鳴り続ける。この地ではハレの日なのだろう。みな楽しそうだ。そろそろ出発しようと思いその場を離れると、ひとりの村人が追いかけて話しかけてきた。「さっき撮っていた写真、よかったらGompa宛に送っていただけませんか」。そういえば、写真を撮っている人も多くなかった。いつになるかわからないが……と答えてその場を去る。

本当はこの先にあるPhugutal Gompaまで行きたかったが、さらに車で走ったあと、半日以上歩かなければならないので断念。写真を見ると、崖の上にへばりつくように白い僧房が建ち並ぶ姿は印象的だ。Zanskarで一番の心残りとなったが、今の自分にはちょっと厳しい。もし、もう一度Zanskarへ行くことができれば、絶対行くと心に誓っている。

同じ道を引き返し、Bardan Gompaへ向かう。LadakhでもZanskarでもそうだが、小高い丘の上に建っているGompaが多い。このBardan Gompaも、丘の上に要塞のように建っている。入り口に村人がたむろしていた。ここもどうやら修復作業を行っているらしい。中に入り歩いて行くと、僧が下りてきてGompaまで案内してもらう。「犬に注意してくださいね」どうやら飼っている犬が我々を襲うのを恐れ、心配して下りてきたようだ。このGompaもかなり大きく、中庭の先にお堂が立っている。それにしてもLadakhもZanskarも修復しているGompaが多い。信仰心が強く、Gompaを保ち続けるという気持ちの強さの表れだろうか。ちょうど昼時だったので、みな休憩を取っているところだった。

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Zanskarできちんと食事をしようとすると、Padum以外ない。この日の行程はZanskar滞在中唯一Padumに寄る日だったので、昼食はPadumの食堂で食べることになっていた。Padumに戻ると、フセインさんに食堂へ連れて行ってもらう。そもそもZanskarの中心地といっても、日本の感覚では”村”である。まだ道路が開通したばかりなので、開いている店も多くない。2階にあるその店に入ると、フセインさんは、じゃああとでといって去ってしまう。メニューの種類は豊富だが、やはり実際に作れるものは多くない。結局Egg Chomenを選択。久しぶりに豪華な食事を口にする。会計を済ませて店を出る。辺りを見回してもフセインさんが見つからない。仕方ないので、通りをぶらつく。ガイドブックの地図を見てもここがどこかまったくわからない。雑貨屋があったので、飴を買っておく。Ufti村だけでなく、Zanskarではどこもお菓子が喜ばれた。たいした額でもないので、大目に購入。この程度で喜ばれるのなら安いものだ。しばらくして、フセインさんが現れる。今シーズン初のPadum入りということで、顔の広い彼は挨拶に忙しい……。f:id:pumpuikun:20171113221503j:plain

Zanskar最大のGompa、Karshaに向かう。村に入ると、川で洗濯をしている人が目立つ。村自体もかなり大きく、人も多そうだ。Karsha Gompaも丘の上に建っており、車は丘を上がっていく。Zanskar最大のGompaというだけあって中庭も広い。子供の僧が多く、この日は中庭で遊んでいる少年僧も多かった。勝手に見て行っていいぞーということだったので、開いているお堂を見学。Gompaはかまってくれるところと放っておかれるところの差が激しい。TundeyやKarshaはかなり大きいが、勝手に見ていけって雰囲気。Nunneryはどこも親切な対応。

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Karsha Gompaをあとにして、村のふもとにあるChambalingというお堂に行く。お堂の中には8mほどの摩崖仏があるということで楽しみにしていたが、カギを持っている村人が出かけているとのこと。しばらく待つも戻ってこないため、断念する。

近くのChuchigjal Nunneryへ向かう。ここも子供、小中学生くらいの年頃の僧が多い。本尊にある像はかなり大きく、印象に残っている。

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Gompaを多く見過ぎ、宗教に関する知識が欠けている自分にとって、その違いを語ることは難しい。ただ、訪れる人が多くないGompaほどHospitalityを感じるような気がする。

丘の中腹を車は走り、Hongchet村へ向かう。今日のHome Stay先は最近家を新築したばかりとのこと。ドライバーも場所がよくわからないらしい。なんどか村人に尋ねながらようやく到着。家にはだれもいない。農作業がまだ終わっていないらしい。家は新しく、二階の窓はまだガラスが入っていない。しばらくすると若い女性が「遅くなってすいません」と現れた。幼い子供をふたり連れて……。

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