Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

現採残酷日記

タイ人とアポを取るということ

SNSでタイ人とアポを取るときの難しさのようなものを読み、思い出した話。 駐在員でもある上司が交代し、新しいことを始めようとしたときのことだった。取引先の見直しをしたいからと、いくつかの会社にアポを取ることを命じられた。ある会社は「日本人と直…

困ったタイ人部下

先日不思議な夢を見て、思い出したあるタイ人部下の話。 なぜかスクムビットを歩いていた私。以前仕事で世話になった会社経営者Hさんが前から歩いてきた。 H「P君、久しぶり。元気そうだね」 P「ええ、おかげさまでなんとかやっています」 H「そうそう、ナタ…

利益が出ないのはタイ人が悪いのか?

タイ法人は儲かっていない、だから給料を上げることが難しい。駐在員がよくこう言っているが、果たしてそれは本当にタイ人に問題があったのだろうか。 J社は日本にあるサービス業。タイだけではなく、世界に10数か所の拠点を持っていた。その取引先のひとつ…

タイ人に前金は厳禁?!

お金にまつわるトラブルは、日本よりタイのほうが圧倒的に多い。そこで自分が見たタイ人の不正例を一つ書いてみる。 この会社にはメッセンジャーと呼ばれる職種の人間がいた。経理から現金を受け取り、支払いを済ませ領収書をもらって帰ってくるというのが仕…

労働争議が起きた会社の末路

タイに進出しても業績不振で撤退、あるいは日本法人が倒産してしまうケースは決して少なくない。 信田は現地採用として精密機械メーカーC社で働いていた。C社は大手製造メーカーN社からの発注に頼ってタイに進出した。営業活動はN社との結びつきの強い顧問と…

海外進出に慣れていない企業のなれの果て

海外に慣れていない人間がタイに赴任して舞い上がってしまう例はよく聞く。その結果、海外法人が思うように立ち上がらない例もあるようだ。 J社は首都圏に本社があり、全国各地に工場や営業所を持つ製造メーカーだ。だが海外に拠点はなく、タイが初めての海…

退職希望者に対するいやがらせ

日本では退職を申し出た人間を辞めさせないブラック企業が多いと聞く。タイでも辞めるといった途端に嫌がらせをする経営者は少なからず存在する。 磯田はP社に現地採用として働いていた。磯田はどうしてもやりたいことがあった。タイ語を勉強したのち、磯田…

女にはまった工場長

浅岡は日系製造工場で現地採用として働いている50代前半の男性だ。バンコクに本社が、郊外に工場があった。本社には日本から来た社長が常駐しており、工場には日本から来た工場長の古川と浅岡がいた。社長はバンコクにいることが多く、工場のことは古川に任…

拘束時間が長すぎる

現地採用時代、拘束時間だけはやたら長いと思うようなことがしばしばあった。 ある会社に勤めていたときの話。当時の仕事は、タイ人作業員の補助や日本から来た方のサポートだった。作業そのものは私がするわけではない(やることもあったけど)が、作業者と…

職場での挨拶にワーイは必要か

ワーイとは、胸に手を合わせて行う挨拶のこと。 職場での挨拶というと、思い出されるのは新卒で入った会社でのこと。研修中に配属先の部長が新入社員を連れて社内を案内(10階建て自社ビル)していたときのこと。階段で清掃員とすれ違った際、誰一人と声を出し…

タイのマフィアはナイスガイだった

タイにはマフィアと呼ばれる人がいる。 もちろん日本の⚪️ク⚪️っぽい人もいるだろうが、ここで書くのはそういう人物ではない。タイ語ではผู้มีอิทธิพล(影響力のある人)と呼ばれる男の話だ。 当時の勤務先は製造大手の子会社で、親会社の工場に下請けとしてワ…

逆ギレするタイ人の振る舞い

その会社に入社したとき、会社は以下のような状態だった。 ・入社2,3ヶ月前にタイの同業他社(同族会社)を吸収合併 ・日本人は親会社から出向の1名と現地採用1名 ・タイ側はクライアントをそのまま持ってきていたが、情報(契約条件や売り上げ)開示が不十分で…