Pumpui's Diary

タイに約18年住んだ男のつぶやき

インド横断とカラコルムハイウェイ~ペシャワール(1)

何度か目覚めたものの、部屋が暗いせいか、すっきりと起きられたのは8時を過ぎてからだった。しかし、よく寝ている……。 本来、朝早いフライトは前日では席が取れなかった。事前の情報は早朝に2便というものだった。この日は昼過ぎにもあったため、こちらのフ…

インド横断とカラコルムハイウェイ~ギルギット

往路で約20時間滞在したカリマバード。その時のイメージはさびれた観光地、インフラがイマイチというものだった。ようやくパキスタンに慣れてきたのか、パキスタン北部のインフラはこういうものだとわかってきた。1日過ごしてその空気が意外と肌に合っている…

インド横断とカラコルムハイウェイ~カリマバード(2)

朝起きると雨が上がっていた。 ホテルからの風景 フォートから Baltit fort バルティットフォートはフンザのミール(藩主)の居城として造られた。長期に渡って使われていなかったが、1990年より修復工事が始まり、現在も工事は続いている。 有名な管理人。…

インド横断とカラコルムハイウェイ~カリマバード(1)

宿の前で車を待つ。自家用車が数台通っていく。 15分ほどするとバスがやってきた。目の前で止まると男が2人乗っているだけだった。 「どこへいきますか?」 流ちょうな日本語で声をかけられる。この風貌で日本人ってわかったのか……。カリマバードと伝えると…

インド横断とカラコルムハイウェイ~パス―(4)

部屋に戻る。一日一食の生活が続いていたため、お腹が空いてきた。オムレツならできるだろうと注文。すぐに出てきた。 80ルピー(約72円)。唐辛子が効いていていい味を出している。 部屋に戻ると、電気が来ていなかった。フンザは停電が頻繁に発生している…

インド横断とカラコルムハイウェイ~パス―(3)

宿に戻り、夕食。どんな食材があるか尋ねるとオクラがあるというので、オクラのカレーになった。もちろんチャパティ。チャパティは見るのも嫌になってきた。 翌朝、運よくお湯が出たので、久々にシャワーを浴びる。水量も申し分なく、しっかりと身体を洗うこ…

インド横断とカラコルムハイウェイ~パス―(2)

歩いてきた道路沿いではなく、川に向かって歩き始めた。歩き始めて、ようやくパス―という村は川沿いに広がっている村ということがわかる。 石を積み重ねて道路ができている。 石で敷地を明確に分けているようだ。 建築工事中。休憩しているところを一枚。 リ…

インド横断とカラコルムハイウェイ~パス―(1)

往路でアーリアバードからソストへ行く途中、なんとなくいい雰囲気の村があった。ソストで同行者が「地球の歩き方~パキスタン編」を持っているというので見せてもらうと、どうやらそれはパス―という村と思われた。ハイウェイ沿いに数戸の民家が見えただけだ…

遠近両用メガネ

老眼を意識して7,8年経っただろうか……。 以前遠近両用メガネに挑戦したが、遠くを見ることへの違和感が拭えきれず、使わなくなっている。特にタイにいたころは車の運転があり、遠くが見えずらいという恐怖感を払拭できなかった。普段はふつうのメガネをかけ…

インド横断とカラコルムハイウェイ~ようやくパキスタン

クンジュラブ峠は4800mほどの峠。中国側の出入国手続きはタシュクルガンで行うが、パキスタンから中国へ入るときは、この峠にある税関で念入りな荷物検査が行われた。手順としては ・ゲートをくぐると、何台もの車両が税関検査を待っており、指示があるまで…

インド横断とカラコルムハイウェイ~クンジュラブ峠へ

気がつくと22時過ぎ。今から知らない街をひとりで歩く気力はない。明日は新疆時間8時からパキスタン行きのチケットが販売されると聞いていたので、7時半に目覚ましをセット、電気を消して横になる。 タシュクルガンの街並み 往路で食べた包子 写真は青年旅舎…

インド横断とカラコルムハイウェイ~タシュクルガンへ

新疆時間というものがある。カシュガルは公式には北京時間が運用されているが、あまりにも離れているため、2時間遅い時間、新疆時間で住民は生活している。北京時間で8時は新疆時間で6時。まだ真っ暗だ。 国境の街、タシュクルガンまで移動時間は5,6時間。…

インド横断とカラコルムハイウェイ~カシュガル(番外編)

学生時代からの憧れていたカシュガルは、来る時期が遅かったようだ。 さて、この地を離れてどこへ行こうか……。カシュガルまでは同行者がいた。ここからは自分ひとりでルートを決められる。ガヤーからカシュガルまでの移動中、どこへ行こうかとずっと考えてい…

インド横断とカラコルムハイウェイ~カシュガル(2)

翌日、空港へ向かう同行者とタクシーに乗り、エイティガール寺院の前でひとりで降りた。職人街といわれるエリアをひとりで散策。 ザクロのジュース。1杯10元(約165円)。ちょっと高かったなあ。 鍛冶職人。 続いて川を渡ったところにあるバザールへ。カシ…

インド横断とカラコルムハイウェイ~カシュガル(1)

同行者の最終目的地のトルファンまでは帰国の日程上、間に合わないと判断。カシュガルに着いた翌日、同行者のひとりは日本へ向けて出発した。今回の私があまりにもバテ気味だったのを同情してか、もうひとりの同行者が1日ほど滞在し、案内してくれることとな…

インド横断とカラコルムハイウェイ~プロローグ

インドからクンジュラブ峠を越えてトルファンまで(陸路で)行く予定です……。 ある方からそんな話を聞き、同行させていただくことになった。インドのニューデリー空港で待ち合わせをし、ガヤーまで飛行機で行った。ガヤーから列車でパキスタン国境のアムリッ…

心境の変化

タイで感じたことをだらだらと。 今回のタイ滞在中は友人と過ごす時間が多かった。バンコクでは在住者や、旅行中の友人と食事などができた。チェンマイやチェンライでも、それぞれ在住者と会うことができた。ほとんどの方が1年ぶりの再会ということで、話も…

バックパッカーは滅びたのか?

忘れないうちにタイに行ったときの話。 チェンライからチェンマイへはバスで移動。このルートを初めて移動したのは1995年。エアコンバスに乗ったのに、途中の山中でエンジンが故障し、あとから来たノンエアコンバスに乗り換えさせられたという思い出のルート…

1年ぶりにタイへ

仕事の区切りがついたので、本帰国からちょうど1年、タイへ行ってきた。 実はまだやり残したこともあったので、その区切りをつけることがひとつ。そして買い物が目的だった。 ・友人に預けてあった荷物の回収 実はどうしても捨てることも、持って行くことも…

日本に居るタイ人

本帰国して10か月が過ぎようとしている。早いものだ。 11月以降職を転々としているが、共通項はタイに関わる仕事。仕事上多くのタイ人と接してきている。 タイにいるときに仕事で関わったタイ人は、はっきりいって、いい奴もいれば嫌な奴もいた。タイ人に助…

翻訳をする

帰国していくつかの職場を転々としているが、だんだんと周囲のタイ語スキルが上がっている。それに対し、自分のタイ語スキルはあまり伸びていないような気がするのは、恥ずかしい限りである。 最近は通訳より翻訳をする時間のほうが長くなっている。タイ語か…

วัดป่าพุทธรังษี へ行ってみた

日本にもいくつかタイの寺院が存在している。そのひとつが八王子にあるวัดป่าพุทธรังษีというお寺。このお寺、数年前に火事で焼失したそうだが、最近建て直しているらしいと、存在を教えてくれた友人が話していた。ちょうど仕事で近くに滞在していることもあ…

「ラッカは静かに虐殺されている」を見に行った

以前から見に行こうと思っていた「ラッカは静かに虐殺されている」をようやく見に行くことができた。 IS(イスラム国)に支配されたシリアのラッカ。地上の楽園であるかのようにISが海外に向けて発信していたが、実情は全く違っていた。物資は不足し、公開処…

マルチの勧誘を見る

土日とだれとも話すことなく、休日が過ぎた。 ちょっといいニュースがあったので、休日は本の大人買い。あれもこれもとポチっていたら、2万円近くになっていた(郵送料含む)。最近は本を買うといっても、読む本というより資料っぽい本が半分近くになってい…

タイ人と働く

日本で働き始めて接する日本人は、タイはおろか海外で働いたことのない方がほとんどである。そんな彼らからタイ人とは?ってな感じのことを聞かれると、答えに窮することが多い。今の職場にいるタイ人は、社内で選ばれて日本に来ているわけだから、ある程度…

利益が出ないのはタイ人が悪いのか?

タイ法人は儲かっていない、だから給料を上げることが難しい。駐在員がよくこう言っているが、果たしてそれは本当にタイ人に問題があったのだろうか。 J社は日本にあるサービス業。タイだけではなく、世界に10数か所の拠点を持っていた。その取引先のひとつ…

タイ人に前金は厳禁?!

お金にまつわるトラブルは、日本よりタイのほうが圧倒的に多い。そこで自分が見たタイ人の不正例を一つ書いてみる。 この会社にはメッセンジャーと呼ばれる職種の人間がいた。経理から現金を受け取り、支払いを済ませ領収書をもらって帰ってくるというのが仕…

労働争議が起きた会社の末路

タイに進出しても業績不振で撤退、あるいは日本法人が倒産してしまうケースは決して少なくない。 信田は現地採用として精密機械メーカーC社で働いていた。C社は大手製造メーカーN社からの発注に頼ってタイに進出した。営業活動はN社との結びつきの強い顧問と…

海外進出に慣れていない企業のなれの果て

海外に慣れていない人間がタイに赴任して舞い上がってしまう例はよく聞く。その結果、海外法人が思うように立ち上がらない例もあるようだ。 J社は首都圏に本社があり、全国各地に工場や営業所を持つ製造メーカーだ。だが海外に拠点はなく、タイが初めての海…

退職希望者に対するいやがらせ

日本では退職を申し出た人間を辞めさせないブラック企業が多いと聞く。タイでも辞めるといった途端に嫌がらせをする経営者は少なからず存在する。 磯田はP社に現地採用として働いていた。磯田はどうしてもやりたいことがあった。タイ語を勉強したのち、磯田…